Written by Souha, Illustrated by Rindo Karasuba.
春嵐に惑え、
願いを殺せ、
さすれば
匣は開かれん
春嵐に惑え、
願いを殺せ、
さすれば
匣は開かれん
01 Memory
これは呪いだ。
春嵐の如く駆け抜けていったあなたが残した、唯一の。
虚飾と華飾の魔都、深灰。友人とともに小さな店を営んでいた青年シロは、美しき夜色の呪墨師、蓮安と出会う。彼女に連れられ、シロは人々の願いによって引き起こされる匣庭の謎を追い始めるが…。願いと呪いが境界線を彩る中華風ファンタジー。
02 Characters
ここは匣庭。
生死聖邪あらゆる存在が混じる場所。あるいは願いの埋没する夢幻の地。
ある者は全てを犠牲に願いを叶えんとし、
ある者は胸の内の願いに否を唱え、
ある者は『願いを叶える』存在を探す。
物語の鍵を握る人物達の紹介はこちら。
03 Keywords
正しき名前は力を持つ。
それが祝いであれ、呪いであれ。
古の時代から続く言葉も、
時代ごとに移ろう言葉も、
すべて意味を持つがゆえに記録される価値がある。
物語を彩るキーワードはこちら。
Writer
湊波 SOUHA
言葉という名の星を繋げ、一つの星座を描くキセキの導き手。彼女が描く想いは多くの人々の心を惹きつけ、繋ぎ合わせてきた。今宵も彼女の指先は物語を描く。
Illustrator
鴉羽凛燈 Rindo Karasuba
鮮やかな色彩と流麗な筆致で人々を魅了するイラストレーター。キャラクター、服飾、背景に至るまで、細やかに描きこまれた作品は、見る者を物語の世界へと誘う。